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【セミナーレポート】スマホARが変える農業の未来!「現場目線」のスマート農業最前線

2026年2月6日、山形市の「スタートアップステーション・ジョージ山形」で、株式会社Root代表の岸圭介氏を講師に迎え、セミナーを開催しました。テーマは『XR技術を活用した農業の未来』。岸氏は、現場の経験を踏まえた極めて現実的なスマート農業のあり方について紹介してもらいました。

現場目線の低コストAR活用!自社開発アプリ「Agri-AR」の可能性

岸氏は「1万円の投資で2万円の効果を得る」というシビアな費用対効果を活動の根幹にしていると説明。高価なスマートグラスではなくスマートフォンを活用するのは、コストやバッテリー面だけでの利点ではなく、「農作業中は意外と片手が空いている」としスマートフォンを使うことの意義を説きました。また、これまで水糸を張って行っていたライン引きをARガイドで代用したり、苗の配置を現場でシミュレーションしたりすることで、資材計算のミス防止につながると指摘。空間にデジタルの「看板」を設置し、広い畑のどこに何を植えたか直感的に把握できるようにするなど、農作業の「困った」をデジタル情報で解決できる自社開発アプリ「Agri-AR」を紹介しました。

スキル習得から多分野展開へ!XR技術が切り拓く「Work-AR」の可能性

XR技術は、リスクが高い作業のトレーニングに最適で、実機を使わず特訓できるドローン操縦などは、若年層を中心に直感的なスキル習得を可能にする手法とし、こうした農業現場で磨かれた「屋外で正確に情報を表示する」技術は、今や「Work-AR」として他業界へも拡大していると力説。建設現場での3Dモデル活用や防災面での情報表示、観光地での史跡再現など、画像認識AIの導入とともに、応用範囲は多岐にわたる分野へ進化し続けていることなど、今後の可能性も指摘しました。

現場で本当に使える技術とは?

質疑応答では、通信障害への対策や畜産への応用など、多角的な質問が相次ぎました。岸氏は「高度な技術力も大切だが、それ以上に『現場で本当に使えるか』『コストが見合うか』という視点が重要」と強調。現場の課題を確実に解決する「道具」としての視点こそが、社会実装の鍵であると締めくくりました。

最新技術をいかに「身近な道具」として落とし込むか。農業の未来を切り拓くヒントが凝縮された、刺激的な90分となりました!

(事務局T)

マイクを手にスマホAR活用を解説する講師
スクリーンを見ながらセミナーを聴講する参加者たち
参加者がマイクで質問し、会場で質疑応答を行う様子
ARデモを体験し、画面の表示内容を確認する参加者と講師
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